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お客様のご要望の更に上を目指す、電気工事のプロ集団

フジモト運輸株式会社

はじめに

代表取締役社長 山科 隆雄
山科電気工事株式会社
代表取締役社長 山科 隆雄
京都経営者協会
第三部会の一泊研修会にて、リラックスした表情。
「会員企業商材探訪 京の逸品めぐり」の第5回は、第三部会所属「山科電気工事株式会社」の山科社長をお訪ねし、お話を聞かせていただきました。
 山科社長と初めてお目にかかりましたのは、今から4年ほど前、京都経営者協会70周年記念行事の実行委員会祝賀会班の打ち合わせの席でした。
 祝賀会班のリーダーを務めてくださっていた山科社長は、祝賀会ステージの進行イメージを打ち合せ参加者に説明するために、動きのある生き生きとした、素敵な手描きのイラスト(下記、ご参照)を準備され、てきぱきと、かつ笑顔を絶やさずに話を進めておられました。その完成度の高いイラストから、この方はきっと建築デザインなどの経験者だなと思いきや、「いいえ、私は文系です。」と仰ったので、驚いたことを懐かしく思い出します。
 その後、同社は京都御所の電気工事などもなさっている、京都で一番古い電気工事屋さんであること、と言うことはおそらく日本でも一番古い電気工事屋さんであろうことを知りました。同社代々の社長の実直なお人柄は社員さんにも引き継がれ、「山科電気工事さんに任せておけば、大丈夫」との厚い信頼となり、お客様・仕入先様と100年を超える長いお取引につながっているそうです。
 また、第三部会幹事を務めていただいている山科社長は、同部会一泊研修会の発案者でもあります。一泊研修会担当幹事として毎年、工夫をこらした旅行を企画していただいており、事務局としましても楽しみにしております。  
京都経営者協会 専務理事 石津 友啓
山科社長が、京都経営者協会70周年記念行事の打合せのために描いてくださったイラスト

概要

今回は、京都で一番最初にできた電気工事店、山科電気工事株式会社をご紹介します。
同社の創業は、京都に電灯がともったその4年後、明治26(1893)年にまでさかのぼります。創業当時の京都は、電力利用の黎明期。創業者・山科吉之助氏には「これからは電気の時代だ」という強い思いがあったそうです。
電気が普及するにつれて、多くの素晴らしいお客様や仕入先などとの出会いがあり、同社は成長を続けてゆきます。これまでに、宮内庁や京都府庁などの官公庁をはじめ、神社仏閣、京都の名だたるメーカー、学校、病院などに向けた電気設備工事を数多く手掛けてきました。
今年(2020年)で創業127年を迎える同社の商いの基本は、「お客様のニーズ、ご要望を正しくつかみ、お役に立つ提案を申し上げ、優れた技術と商品を提供させていただき、ご満足を得ること」。そのために最も必要なことは?との問いかけに、山科社長は、即、「社員力」と答えました。
以下に、同社が重要とする「社員力」育成のあり方、お客様も仕入先も大切にすることで続いてきた100年を超えるお取引について、さらに社員発の商材! 高輝度蓄光テープ「アルファ・フラッシュ®」販売への取り組みについて、ご紹介いたします。
同社Bホール外観
同社Cホール外観

左:同社Bホール外観
右:同社Cホール外観
Cホールの手前の壁面は、たてに長いステンドグラスで飾られています。

同社Bホール外観

Cホール壁面のステンドグラスを内側から見たところ。
雷光をモチーフにしているそうです。階段室に入り込む陽光は、キラキラと輝きを放っています。
ステンドグラス製作:
Glass Studio SUNSON主宰 山科 昌子

「BホールとCホールがあるけど、Aホールはどこに?」
同社を訪れたお客様から、よく聞かれる言葉です。
実は、Aホールは今はありません。将来、次の世代には、ぜひ「Aホール→ええ(=良い)ホール」を建ててもらいたいと願っているそうです。
ちなみに、Bホールの「B」は、Born(創業の地)、Base(中心的施設)、Business(仕事の場)の頭文字であり、Cホールの「C」は、Centennial(同社100周年に建設)、Communication(社員間の、地域とのコミュニケーションの場)、Culture(文化的活動、社員の福利厚生の場)の頭文字です。

経営の土台は、「社員力」にあり

現場に出る社員だけでなく、設計・購買・総務など全社員がお客様への貢献を意識して職務を全うする、その「社員力」こそが同社の誇る「逸品」です。
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100年を超えるお取引、
お客様も仕入先も大切に
写真
お客様はもちろん、仕入先も大切にして、100年を超えるお取引を続けていることが、同社の素晴らしいところです。
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社員発の商材!
「アルファ・フラッシュ®」販売へ
写真
「アルファ・フラッシュ®」は、災害時の避難誘導に役立つ高輝度蓄光テープで、同社社員が見つけてきた商材です。同社にとっては初の販売事業のため、期待が集まります。
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同社の営業品目・対応できる課題

 事業の種類
■電気設備工事設計施工
■特高受電、高圧受電、電灯、動力、弱電、省力化、自動制御、遠隔操作、LAN他情報関連、空調、防災、防犯、避雷針各設備工事
■既存設備の保守、リニューアル
 建設業許可
■電気工事業 京都府知事許可(特-29)第5340号
 認証取得
■ISO9001:2000 JQA-QM5142
(平成12年8月4日登録)
 主な加入団体
■一般社団法人京都電業協会
■京都府電気工事工業組合
■京都府電気工事工業協同組合
■京都商工会議所
■一般社団法人京都経営者協会
■一般社団法人京都経済同友会
 ソリューション
  • ビル・工場などの受配電設備の設置(特別高圧、高圧、低圧)
  • 電灯の省エネ、LED化
  • ビル・工場などの自動制御技術、遠隔操作技術の設置
  • LAN他情報関連設備の設置
  • 空調・防災・防犯設備の設置
  • 既存設備の保守・リニューアル

ルーツ、商品や技術の変遷

■アイデアマンの創業者が電気機械器具の製造に情熱を注ぐ
創業者の山科吉之助氏はアイデアマンで、電気工事だけではなく、電気機械器具製造にも情熱を注ぎました。その最たるものが、避雷針の突針です。
吉之助氏製作の突針はその性能が高く評価され、京都御所の紫宸殿、八坂の塔(法観寺)、東寺五重塔などに採用され、同社発展の推進力となりました。

■電気工事にて、お客様のご要望の更に上を目指す
その後、同社は電気の普及と共に、宮内庁や京都府などの官公庁、神社仏閣、メーカー、学校や病院などに向けて、数多くの電気工事を手掛けてゆきます。
同社が大切にしていることは、お客様のご要望の更に上を目指すこと。
例えば、コスト優先の会社の場合、設計図面通りに行えばよい、もしくは設計図面にあるものでも省略できないかと考えがちですが、同社の場合、お客様から頂いた設計図面でも、不必要と思われる個所は修正をご提案し、必要と思われるものは要求がなくてもコストにかかわらず導入することを大切にしています。それが、同社のプロ集団としての誇りであり、アイデンティティでもあります。
常にプラスアルファの品質・機能をご提案する同社の考え方は、創業者の吉之助氏から脈々と受け継がれていると言えます。
この考え方があるからこそ、お客様の信頼が厚くなり、100年を超える長いお取引が続く所以となっているのでしょう。

注目の技術

  • 電気工事の設計施工技術(特別高圧、高圧、低圧)
  • コンピュータ制御技術
  • LAN他情報関連技術
  • 空調・防災・防犯設備に関する技術
  • 高輝度蓄光テープ「アルファ・フラッシュ®」

Company Profile

商号 山科電気工事株式会社
ホームページ http://yamashina-denki.jp/
代表者 代表取締役社長  山科 隆雄
設立 昭和28(1953)年10月
創業 明治26(1893)年4月
本社 〒604-0852 京都市中京区夷川通東洞院西入東九軒町332番地
電話番号 075-231-0223 (代表)