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経営の土台は、「社員力」にあり

フジモト運輸株式会社

経営の土台は、「社員力」にあり

現場に出る社員だけでなく、設計・購買・総務・経理など全社員が、お客様への貢献を意識して職務を全する、その「社員力」こそが同社の誇る「逸品」です。
「社員力」を構成する「技術力」「企画力」「精神力」に迫ります。

全技術者が、十分な「技術力」を身につける

全技術者が十分な「技術力」を身につけられるようにするため、以下、社内教育に力を入れています。
  • 基礎知識:効率的なカリキュラムによる講義
  • 実践的教育:先輩やベテラン技術者による実地指導
学ぶべきことは、受配電設備・分電盤・メーター・電子部品・配線資材・照明器具の機械などに関する知識や取り扱い方法、法律や規制などの知識、電気工事全般の施工技術や工具の取り扱い方法など、多岐にわたります。
また、「技術力」を身につけるというのは、知識を有すること/正確にできること/応用できること、が整っている状態であると考えています。単に知識を有して正確にできるだけではなく、現場の状態に応じて、知識を応用できる力が重要なのです。同社では、どのような現場でも、お客様最優先の対応ができることを目指しています。

工場・建築の両部門で技術を蓄積

先輩社員の手により行われる、教育訓練プログラム

見聞を広めるため、建設会社主催の海外研修に参加

お客様に真に喜んでもらえる「企画力」

創業者の山科吉之助氏は相当なアイデアマンで、避雷針の突針をはじめコード接続器や各種押ボタンなど、数多くの電気器具を考案しました。「足りないものは自ら作る」「より良い電気工事を行うために、より良い製品を開発、製造する」という考えで、創業当時の経営を支えていたそうです。
吉之助氏のこの姿勢は、現在も同社に脈々と受け継がれています。電気工事を行う際、原則としては図面通りに施工するのですが、実際に現場に赴くと、図面では知ることができなかった障害や不安材料が見つかることがあります。例えば、湿気や塩害、油、漏水、害獣などの影響による設備機器の劣化につながる問題や、保安上の問題、作業者の安全上の問題などです。
そのような場合でも、図面通りに作業を行えば仕事は完遂するのですが、同社では「プロとしてそれを見過ごすことはしない。」という方針のもと、追加対策の提案を行うとのことです。確かな知識と豊富な経験がある同社からの提案なので、お客様からもご了承を頂けて、追加対策を行ったより良い電気工事となります。吉之助氏の熱い思いが、現在も同社に受け継がれています。

避雷針の先端部分
(山科吉之助氏の製作したものが残っている)
左:一般形(上物)
右:国旗の竿頭兼用形

天井裏コード接続器((山)のマーク入り。
山科吉之助氏の製作したものが残っている)

ユニークな社員教育を通じて、「精神力」に磨きをかける

山科社長は、長年、ボーイスカウト活動に熱心に取り組んできたこともあり、「歩くこと」を大事にしています。歩いて歩いて歩いて、つらくても歩いて、ようやく目的地に到着する。その達成感を味わうこと=自己実現、なのです。
同社には、山科社長考案のユニークな一泊二日の新入社員研修があります。一日目は京都御所の南にある同社から亀岡湯の花温泉までの32キロメートル、二日目は湯の花温泉から園部駅までの14キロメートル、計46キロメートルの距離を地形図とコンパス片手に、知らない道を新入社員が歩いてゆくのです。通常の地図ではなく「地形図」なので、読み解くのも一苦労です。もちろん、スマートフォンの位置情報機能を使うことはできません。
一日目の出発は、朝8時半。湯の花温泉には、17時半までに到着することが課されています。この時間は、同社の一日の就業時間と合わせてあります。つまり、仕事と同様、納期が定められているのです。
新入社員が歩いてゆくのを、山科社長や先輩社員は後ろからついて見守ります。よほど大きくコースをはずれたら助け舟を出しますが、できるだけ自分の力で行けることを目標にしています。
道中、いろいろとアクシデントが発生します。道に迷うのはもちろん、軽装で来たために歩き続けるのがつらくなったり、天候の変化に対応できなかったりなど。それらをなんとか乗り切って、湯ノ花温泉に到着! 温泉が、疲れた体を癒してくれます。
夜の研修では、新入社員に自らの夢を語ってもらいます。その夢に対して、「会社も応援する! 一緒にがんばろう!」と山科社長や先輩社員が声掛けをします。最後に、新入社員が自分の夢をカードに書いて、「必ず、達成します」と宣言します。このカードはいつも持って、達成への意欲を高めてもらいます。
この一泊研修を経験した社員からは、「歩くための準備が不足していた。準備の重要性を思い知った。これは、仕事にも同じことが言える。」「時間内に目的地に着くためには、予定を立てて、常にフィードバックを行うことが大切。」などの感想がありました。また中には長距離を歩くことに備えて、一泊研修前に何日も同社から伏見区の自宅まで歩いて帰宅した新入社員もいるとか。一泊研修で得た思いが、その後の仕事に生かされているそうです。
山科社長からは、「この新入社員研修は、普段、歩く機会が少ない人にはとてもつらいものでしょう。でも、この長い距離を自分の力で歩きとおせたということが、大きな自信につながります。また、道中を振り返ることで、今後の仕事に生かせる何かが見いだせるはずです。さらに、先輩社員と強いつながりができることも新入社員にとっては心強いことでしょう。社員の夢を会社が応援する、という大事な意味もあります。」とのコメントを頂きました。
この新入社員研修のおかげで、業務遂行への強い気持ちと夢を達成する意欲が養われて、「精神力」に磨きをかけることができるのです。

一泊研修の様子。遠い道のりを先輩社員に見守られながら、新入社員は歩いてゆきます。

一泊研修の様子。新入社員には、自らの夢を語ってもらいます。

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