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「滑らかさの技」で人々の“豊かな未来” に貢献する部品・工作機械メーカー

株式会社日進製作所グループ

はじめに

代表取締役社長 錦織 晃
株式会社日進製作所グループ
代表取締役社長 錦織 晃

「会員企業商材探訪 京の逸品めぐり」の第8回は株式会社日進製作所グループ様です。
昭和30年に株式会社日進製作所として当協会にご入会いただき、現特別顧問の錦織隆氏には代表取締役に就いておられた頃から、当協会の要職にも就いていただき、北部地域の活性化等を中心にご尽力いただきました。 山登りをご趣味とされ、2024年にも3,003mの立山登山にご家族とともに挑戦されるなど、バイタリティに溢れるお方です。

2025年4月に、機能製品事業を株式会社日進PREVOに、生産システム事業を株式会社日進ProSOLに事業継承し、株式会社日進製作所はホールディングス会社として株式会社日進製作所グループへ社名変更されました。

同時にホールディングス会社の社長には、錦織晃氏が就任されました。
同氏は、「働く人々が多様な意見を交わしながら独創的な技術やアイデアを生み出し、自分の成長を原動力として研鑽を重ねる組織作り」を経営ポリシーとして掲げておられます。
グループを牽引し、さらなる発展を実現されることと思います。

一般社団法人京都経営者協会 専務理事 上田 清和

エピソード ~ 挑戦そしてトップシェアへ

取材当日は、同社の逸品について各担当部門の皆さまからそれぞれの特性等をお聞きし、また錦織隆特別顧問に工場内をご案内いただきながら、お話を伺うこともできました。
特別顧問が同社で働き始めた頃、工場内で研削加工に使っていた工作機械は、加工精度と作業安全性の点で大きな問題があると感じていたそうです。
自動車メーカーなどの顧客からはサブミクロンレベルの加工精度を求められていましたが、市場で調達できる工作機械では、そこまでの精度を出すことが難しかったのです。また、研削加工は、高速で回転する砥石やワークが破損して飛び散り作業者が怪我をする事故が多くありました。
これらの課題を解決してくれる工作機械メーカーを探しましたが、丹後半島という場所の問題もあり、手伝ってくれるメーカーが見つからなかったことや、それまでも同社内で工作機械を開発していた実績もあったことから、サブミクロンレベルの超精密穴加工が可能で作業安全性に優れたホーニング盤を始めとした工作機械の開発に本格的に取り組んだとのことです。
その成果として発売した竪型高速自動ホーニング盤は、様々な業界で研削加工の高精度化、歩留まり改善、短納期化、省力化、作業安全性の向上等に大きく貢献し、お客様からの高い評価を得てトップシェア製品に育ったと、誇らしげに語ってくださいました。

概要

今回は、2026年に創業80年を迎える株式会社日進製作所グループ(以下、同社と記します。)をご紹介します。

同社は自動車・二輪車・船舶等向け部品(エンジンやミッション等の部品)の量産や、試作品の受託加工を行っているとともに、ホーニング盤においてトップシェアを持つ超精密工作機械メーカーです。

長年培ってきたノウハウにより、非常に精度の高い滑らかな部品を製造することが可能で、国内ではもちろん、世界からも高い信頼を得ています。

また、同社は近年、自社の生産ラインなどで製造現場のDX化を推進しており、様々なノウハウを蓄積しています。その経験をもとに生産現場のDX化を推進する様々なソフトウェアやハードウェアの企画開発、販売、保守を事業化するなど、活躍の場を広げています。

2025年4月には事業を再編成し、機能製品事業は日進PREVOへ、生産システム事業は日進ProSOLへ事業継承しました。2007年に設立した医療機器事業の日進FULFILとあわせ、同社は3社の持株会社となりました。

事業の特徴

難削材を含む金属の超精密加工を強みとしてきた同社には、車両部品(エンジン、トランスミッション)やミシンの部品(ルーバー、リンク天秤)など超精密部品の受託製造の依頼が数多く寄せられてきました。

同社の魅力は、超精密ものづくりの様々なソリューションををワンストップで提供できること。

トップシェアを誇るホーニング盤では、設備本体だけでなく、加工用ツールまで一貫して提供可能なことが顧客からの厚い信頼につながっています。

超精密部品の試作や製造においても、冷間・熱間鍛造やアルミダイキャストなど様々な成形方法を用いた素材製作・素形材加工が可能であり、機械加工、熱処理・表面処理、仕上げ加工と一貫対応が可能です。

部品の試作がうまくいけば、量産システム(生産ライン)の設計・開発(構築)まで任せることができるのも心強く、必要であれば量産の委託も可能で選択肢が広いことも同社の大きなセールスポイントになっています。

長年にわたって超精密金属部品の製造をしてきており、徹底した品質管理や品質向上を研究・実践してきた同社には製造現場の実務的なノウハウがあります。また、超精密工作機械の開発・設計・組立もしていることから機械内部にも精通しており、これらを活かすことで生産現場のIoT化やDX化の推進を支援する「サガネ係長のSMART FACTORY」も展開しています。

  • 超精密加工で世界に
    その名を知られたホーニング盤


    ホーニング加工とは、スティック形状の砥石に回転・往復運動を与えながら、穴内面へ加圧し、多量の研削液の中で、面接触による研削を行う精密加工のこと。50年以上に渡って改良を重ねてきた同社の超精密ホーニング盤についてご紹介します。
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  • 工場内物流の
    自働化ソリューション
    「サガネ係長SMARTFACTORY」


    協調型連動制御や様々なデータ収集を担う上位サーバ「SCADA」を中心とし、製造現場の情報管理の自働化を実現。 工場のDX化ソリューションとしても注目されています。
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  • 精密部品の試作から量産まで


    自動車メーカーに直接部品を納入する総合部品メーカー(Tier1)でもある同社は、自動車産業に限らず様々な産業分野で優れた部品を開発から提供しています。
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ルーツ 商品や技術の変遷

1946年創業 はじまりはミシン部品の製造から

ミシン部品の製造に始まり、1959年には現在でも主力を担う車両部品の製造をはじめました。その2年後には工作機械の製造を始めます。
それらの製品は国内ではもちろん、世界にも認められ、今では日本のみならず海外でも生産拠点を設けています。

社内の困りごとを解決するために

同社でホーニング盤が開発されたのは1973年で、それ以前は横型ホーニング盤を使用し、研削作業を手作業で行っていました。砥石拡張は手で行い、ワークも手で持ってストロークさせるなど危険を伴う作業であり、作業者には大変嫌われ「3K職場」と言われていました。
そこで、苦痛を伴う作業の解消と、誰もが簡単に精度調整できること、更にワンランク上の精度に対応できる設備の実現を目指し、ホーニング盤の開発が進められました。
地道な研究と努力を重ね、竪型2軸ホーニング盤が誕生し、その後も改良を繰り返しながらより性能の高いホーニング盤の開発を行ってきました。
「社内の困りごとを解決する」という精神は現在も受け継がれており、生産の現場でスタッフが手間を掛けて行っていた情報収集と分析をDX化して生産効率を上げるシステム「サガネ係長のSmartFactory」を実現し、今ではSCADAシステムを活用した工場内物流自働化システムの事業を手がけています。

注目の技術

  • 超精密金属加工技術
  • 難削材加工技術
  • 素形材加工技術
  • 精密金型製造技術
  • 熱処理技術
  • 工作機械製造技術
  • 切削・研削工具製造技術

Company Profile

商号 株式会社 日進製作所グループ NISSIN MANUFACTURING GROUP CO., LTD.
ホームページ https://www.nissin-mfg.co.jp/
代表者 代表取締役社長  錦織 晃
創業 1946(昭和21)年9月
資本金 8億5,000万円
従業員 単体:139名 連結:3082名(2025年4月現在)
本社 京都府京丹後市峰山町千歳22番地 
電話番号 0772-62-1111(本社・千歳工場 代表)